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アメリカの自己分析:堕ちゆく大国?

Published on: December 6th 2008 20:55:39

米国家情報会議(NIC)の最新報告書Global Trends 2025: A Transformed World2025年の世界的潮流:変容した世界」は、アメリカの政治・経済力について、以前に出された4部の報告書よりもさらに悲観的な見方を示した。この報告書が米安全保障の頭脳であるNICから出されたことを考慮すると、こういった悲観的な見方は米知識層に広く共有されているといえそうだ。報告書の中で、これまでアナリスト達が口をそろえて訴えてきたある未来予想図があらためて浮き彫りになった。「2025年までに世界は多極化へと移行し、国力の違いは小さくなり続ける。」さらに、ブラジル、インド、ロシア、中国が引き続き興隆する一方、世界の主要通貨としての米ドルの価値は下落すると予想する。本誌はすでに最近のAPECとG20会談(11月23日号参照)がこういった傾向、特に中国の影響力増大を反映しているとお伝えしてきた。来週開かれる米中戦略的経済対話でも、この傾向はますます強まるだろう。しかし、アメリカの国際的影響力が弱まる一方で、米政府関係者らは今後もアメリカがすべての外交問題において最も強大な影響力をもつ国家であり続けると確信している。イランやロシア、北朝鮮、中東和平プロセスのように、米政府が主導権を握る問題は今後も国際世論を左右するという。また、世界金融危機(これはNICが報告書を完成させた後に勃発したのだが)に際し、アメリカ以外の国が脆弱さを露呈したことも、この確信を裏付けている。アメリカの未来は、米政府が金融危機からどのように回復するかにかかっている。しかし、オバマ次期大統領がNIC報告書の警告的なメッセージを考慮せざるを得ないことは間違いない。


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